2024/2/17 μ-180C Nessie

米国コロラド州のアマチュア、ジョー・アドホッホ氏はプトレマイオスの内部に興味深い影を見ました。彼はそれがネス湖の怪物の首と頭のように見えるとコメントしました。影の「カール」はプトレマイオス内の小さなクレーターの縁の照明によるものではないかと考えています。
2014/9/4付 LPODより。

この記事の画像がとても面白かったので、同じような太陽高度になる日(2024/2/17)に見てみました。
プトレマイオスが夜明けを迎える頃、西側周壁から伸びる長い影の中で直径9kmの小さなクレーター「アンモニオス」の周壁が明るく輝きだしました。これがネッシーのような影の首の部分として見えていたようです。
しかし実際に撮影してみると、とてもネッシーの首や頭のようには見えませんでした。(白い円内)

2024/2/17 μ-180C

LPODの記事の画像は携帯電話で撮影したため、画質はあまりよくありません。
そこで「カーチス・クロス」の時と同じようにガウスぼかしをかけて、画像のサイズを小さくしてみました。また記事と同じような見え方になるよう、角度や明るさも調整しました。

すると、たしかに記事と同じような不思議な形の影になりました。やはりアンモニオスの周壁の輝きが、影の「カール」として見えていたようですね。こういう現象の場合、細かな部分が見えすぎないように小口径で見るのがいいのかもしれません。

BBC Sky at Night Magazineにも「ネッシーを見るには小さな機材が適する」というようなことが書かれています。
Astronomy にもネッシーが紹介されています。


プトレマイオス、アルバテグニウスはともに多くの「くぼみ」を見ることができます。この日はちょうど欠けぎわだったのでよく見えました。プトレマイオスの大きなくぼみのプトレマイオスBはちょうどネッシーの影に隠れています。
2023/5/20付 アルバテグニウスのくぼみ

2024/2/17 μ-180C

下の画像は別の日に撮影したプトレマイオスBとアンモニオスです。

2016/8/25 μ-250