ペタビウス (Petavius)
月の東縁には直径100kmを越す大型クレーターが南北に連なります。なかでもペタビウスとラングレヌスはよく目立ち、複雑な火口壁と大きな中央丘が見事です。
ペタビウスは直径177kmで火口底には太くまっすぐに伸びるペタビウス谷が走ります。 とても美しく、私も大好きなクレーターのひとつです。
ペタビウスは月の縁にあるため秤動の影響を受けやすいので注意が必要です。また欠けぎわから離れるとほとんど目立たなくなってしまいます。そのため観察するタイミングが大切だと思います。
ペタビウスはLunar100の16番です
秤動の良い時にはペタビウスのさらに向こう側に暗班を持つ大きなクレーターを見ることができます。これはフンボルトで直径は207kmもあります。

NASAの月探査機 LROによるペタビウス (C)NASA LRO Images
「かぐや」HDTVによるフンボルト (ペタビウスは写っていません)