2023/1/30 μ180
クラビウスが夜明けを迎え、その西側は周壁にのみ光が当たって暗闇に見事なアーチを見せています。
このような現象は虹の入江のゴールデンハンドルが有名です。
しかし考えてみると虹の入江の直径が260kmでクラビウスが225kmですから、アーチ対決ではそんなに負けていないはずです。
しかも上の画像のように複雑な地形の光る様子が素晴らしい眺めです。
今回見えたのはクラビウスの夜明けの後半部分でした。
夜明けの前半はクラビウス内部のクレーターがリングのように浮き上がって見えて、これもまた面白い光景です。
下の画像は2016/3/17に撮影したものです。
次回このような現象が見えるのは3/30-3/31で、2016/3/17の画像(下の画像)と同じような条件になるのが23時20分頃、2023/1/30の画像(上の画像)と同じような条件になるのが3/31の02時50分頃です。
ただし月齢の関係上、遅い時刻になると月は低くなって(沈んで)しまうので注意が必要です。
また非常にゆっくりと進行する現象ですから、大体それくらいの時刻でしたら それなりに見えると思います。
海外では虹の入江のゴールデンハンドルは双眼鏡の良い観望対象とされているようです。実際、乱視と老眼がひどい私でさえ、8×42の双眼鏡ではっきりと見えています。
このクラビウスのアーチは見えるのか、また試してみたいと思います。