インギラミ谷は月の南西縁にあるちょっと変わった外観をした幅の広い谷です。
南西縁にあるため、満月前の秤動が良い時に見る機会が多くなります。今回は8/12-13に細い月を見ることができたので、新月前のインギラミ谷をうまく捉えることができました。
インギラミ谷はLunar100の97番です。
下は満月前の過去画像です。この日は気流が良かったので、インギラミ谷の表面のシワシワが写っています。インギラミ谷はオリエンタレ・ベイスンからの溶岩で満たされた、劣化したクレーターチェーンだそうです。
下はNASAの月探査機によるインギラミ谷。左上から右下にかけて、象の鼻のような不気味な姿を見せています。(C) NASA LROC Images
10月~11月頃は新月前のこの辺りの秤動が良さそうなので、また見てみたいと思います。