7/25 μ-180C 昼間はサイトロンIR800 PRO フィルター
Face in Albategnius
アルバテグニウス内部の影が人間の顔のシルエットに見える、ということは何度か見かけたことがあります。まあそういうこともあるか、くらいに思っていたのですが、Sky & Telescope のネット記事に面白そうなことが書かれていました。
「月面Xが現れる頃にアルバテグニウスの東の壁が影を落とします。髪の毛がたっぷりと生えていて、とても立派な鼻と突き出た顎を持つ横顔。2時間後にその顔は消え、別のとがった鼻を持つ横顔に置き換わります。」ということです。
つまり「同じクレーター内にふたつの違う顔が時間差で現れる」そうです。
このSky & Telescope の記事は他にも面白い現象を色々紹介しています。
月面Xと同じタイミングで見ることができるというアルバテグニウスの顔ですが、過去の画像を調べてみてもほとんど見つかりませんでした。というのも位置的に月面Xと月面Vのちょうど真ん中あたりになるため、拡大して写す場合にはどちらの画角にも入らないからです。
月面XやVの最中に他の場所はあまり写したことはありませんでした。
夜間に見える条件の良い月面Xは来年の1月までありません。
7/25の月面Xは快晴だったので、猛暑のなか真っ昼間に撮影してみました。
この日の月面Xは15時頃だったので、まずその頃の画像です。
Sky & Telescope によれば「髪の毛がたっぷりと生えていて、とても立派な鼻と突き出た顎を持つ顔」だそうです。確かにそのように見えますね。(矢印が鼻の位置)
また梢さんからの指摘ですが、影ばかりではなく、明るいほうも人の顔に見えますね。私は全く気付きませんでした。年配の男性の横顔に見えます。
次に約2時間後の画像です。
これは「とがった鼻を持つ横顔」だそうです。まあ言われてみれば、そう見えるかな?という感じです。
次はさらに2時間後、月面Xからは約4時間後です。
私はこちらのほうが細身の人の横顔のように見える気がします。
パーマをかけた髪や耳もよく見えています。
月面Xと同じタイミングで現れる、というのはいいですね。
月面Xは非常にゆっくりと進む現象ですから、その合間にアルバテグニウスを眺めるのは楽しみがひとつ増えたような気がします。
今回は月面Xの頃、約2時間後、約4時間後に撮影しましたが、3時間後の様子も見てみたいと思いました。どのような顔が現れるのか、次回以降に撮影してみます。