ティモカリスがちょうど夕暮れを迎え、東西に長く伸びる溶岩流の東側を見るのに良い位相でした。
この日は溶岩流の先端あたり(ヘリコンやル・ヴェリエ付近)がちょうど欠けぎわです。ここからラ・ハイヤー山やランバートにかけての流れは素晴らしいのですが、いくつかの溶岩流が隣り合ったり重なったりしているようで、どうなっているのかよく分かりません。
そこでかなり強めの画像処理をしてみました。
2005年4月26日のLPODを見ると、この付近について4つの溶岩流の輪郭が示されていました。
これをもとに、大体の輪郭を書き込んでみました。
1はラクダのこぶのような、雨の海の溶岩流で最も目立つ部分です。
2も輪郭がはっきりとしていて分かりやすい流れです。
3と4のあたりは何か流れがあるのは分かかるのですが、どうなっているのかはっきりしませんでした。
このLPODの記事により、かなりすっきりした感じがします。
ただこれ以外にもまだ淡い流れがありそうです。
またもっと西側のオイラーあたりの流れも非常に複雑なので、わずかな明暗境界の差でも何か面白い物が見えてきそうです。これからも追いかけてみたい対象だと思います。