7月7日 μ-250
この日はアトラスからタルンチウス、メシエ、グーテンベルグ、ジャンサンと面白いクレーターが欠けぎわに並びました。まずジャンサン付近を取り上げたいと思います。

2023/7/7 μ-250

ジャンサン及びブレンナーあたりから伸びる断層(?)やレイタ谷の影、ネアンダー東部付近の大きな影など、とても迫力のある月面ですね。
「このあたりは神酒の海の盆地の中心に向かった断層や谷が多くみられる(月面ウォッチング)」とのことです。

ジャンサン内部の平行に伸びる2本の影が気になりました(矢印)。今まであまり気付かなかったけど、何の影でしょうか?

2023/7/7 μ-250


ジャンサンですが、「月の地形観察ガイド」には「2つのクレーターが重なってできた」とあります。また2007/10/1のLPODには「ジャンサンはクレーターの寄せ集めであり、その数や正確な大きさについては不明。私はジャンサンに4つの異なる円が見える」というようなChuck Woodの記事もあります。

下はLROCによるジャンサンの画像です。上の記事の画像を参考にじっと見ているとなかなか面白いです。

(C) NASA LROC Images

ジャンサン(Janssen)はジャンセンと呼ばれることも多いようです。
いつからそうなったのか気になったので天文年鑑を調べてみると、1994年版まではジャンサンで1995年版からジャンセンになりました。
今まで馴染んでいた名前が途中で変わる、というのは抵抗が大きいです。

またジャンサンの場合、静かの海にヤンセン(Jansen)というクレーターがあって、今でもよく間違えてしまいます。英語表記だといつも勘違いしてしまいますので、せめて日本語読みくらい、慣れた名前で呼びたい気持ちが強いです。(笑)

ただ私の場合、天文年鑑から考えてみると、ジャンサン時代が26年でジャンセン時代が28年になりました。
そろそろ頭の中をジャンセンに切り替えないといけないのでしょうか、、、。