7月3日 μ-250
以前から狙っていたレントゲン・クレーターをうまく捉えることができました。
レントゲンは月の北西部、嵐の大洋の向こう側にある直径126kmの大きなクレーター(コペルニクスが93km)で大部分が月の裏側にあるため、秤動が非常に良い時にのみ見ることができます。
上の画像では小さな中央丘があるのが分かります。
レントゲンの隣に細長く見えているネルンストは完全に月の裏側のクレーターです。
この日はアインシュタインやレントゲンが見やすい条件なのですが、20時39分に満月になってしまいます。家の庭は視界が悪いうえ、今の時期の満月は高度が低いので満月を過ぎないと撮影することができません。
ですから今回はどちらもほとんど分からないだろうと思い、FC-76DSとミラーレスで月の全景だけ写すつもりでした。しかしパソコンで画像を見てみたら、はっきりとレントゲンが写っていたのであわててミューロンを準備しました。
普段の満月は南北のどちらかが僅かに欠けています。今回は北側が欠けていたので、その影響もあってレントゲンが見やすかったのでしょうか? 撮影した画像は大体満月の2~3時間後のものです。
アインシュタインは撮影時には全く分からず、画像処理後に辛うじて二重の構造が見え出してきました。
下の画像は5月5日に撮影したアインシュタインとレントゲンです。満月の4時間ほど前でアインシュタインがよく見えています。しかしレントゲンは幅が狭く内部は影になっていて、今回ほどは秤動がよくなかったことがわかります。
言うまでもなく、このクレーターはX線を発見し、第1回ノーベル物理学賞を受賞したドイツの物理学者、ヴィルヘルム・レントゲンの名前によるものです。
馴染みのある人の名前が付いたクレーターを見るのは楽しいものですね。