前回ホイヘンス山について調べていたら、moon_wikiに「アンペール山の2つの明るい星のような点」が見えるという記載がありました。

ホイヘンス山のとなりにアンペール山(電流の単位、アンペアの由来になったフランスの学者の名前)があります。このアンペール山が夜明けを迎える頃、この付近が真っ暗な谷(入江?)のようになって、2つの明るい星が輝く、というものです。
Danny Caes氏が見つけました。
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面白そうだったので過去の画像を調べてみたら、偶然写っていたのでご紹介します。

2015/3/28 μ-250

2015/3/28 μ-250

下の画像では、星のような2つの光点のまわりに暗い光点が複数見え始めています。

2008/3/15 YK-200 ToUcam

下の画像はこの付近がすっかり明るくなった頃の様子です。
丸印の2か所がこの星のような光点の正体だろうと思います。

2017/9/13 μ-250

アンペール山やホイヘンス山はアペニン山脈にあります。

下はアポロ17号が撮影したアペニン山脈で、右下隅にこの2つの光点が写っています。

(C) NASA Apollo 17 Images

moon_wikiによると、この光点は夜明けの境界線がピコ山を通る頃に見えるそうです。
このページの最初の2枚の画像は2015年3月28日の19時頃の撮影ですが、VMAでシミュレーションしてみるとピコ山の夜明けの4時間前でした。

今後の予報ですが、VMAで見ると8/24の17時半頃、10/22の21時頃にピコ山が夜明けを迎えるので、その数時間くらい前から注目してみたいと思います。(日時に誤りがありましたので訂正しました。)
またアンペール山付近の太陽高度から、正確な予報を計算してみたいと思います。