タイゾウ Taizo

タイゾウ(タイゾー?)はハドレー谷の南東部にある谷のような地形で、日本人の一般名の「たいぞう」から名付けられています。ハドレー谷はアポロ15号着陸地点として知られています。

タイゾウは谷のように見えますし、月探査情報ステーションにも谷と記載されています。しかしよく見かける月面の谷とは少し違う気がします。
この付近にはタイゾウ(Taizo)によく似た地形としてBela、Carlosがあります。この中で最大のBelaだけが月面ウォッチングに記載があり、「長く伸びた形のクレーター」とあります。
moon.wikiにはTaizo、Bela、Carlosともに「ハドレー谷南東部終端のpit(穴、くぼみ)」と記載されています。またIAUのサイトではTaizo、Bela、Carlosともに「Crater, craters」と分類されています。

ハドレー谷はアペニン山脈のすぐ近くにあり、よく目立ちます。タイゾウは長さ(直径)が8.19kmあるので見やすいはずですが、気流が悪いとすぐ隣のBelaと一体化してしまいます。

2017.10.11 下の画像の部分拡大

2017.10.11
2017.6.15
2015.4.27

NASAの月探査機 LROによるタイゾウ (C)NASA LRO Images