直線壁 Rupes Recta
雲の海の東縁にある大きな断層が直線壁で長さが約110km、高さは約300mあります。
険しい崖のように思えますが実際には2.5kmほどの幅があり、断崖というよりも緩やかな坂といった感じです。下の画像のように下弦側では直線壁は明るく輝いて見えますが、上弦側では暗い影になります。
1本の線のように見える直線壁ですが、よく見ると何ヵ所かで途切れています。
直線壁の西側には幅が約1.5km、長さが50kmの緩やかな弧を描くバート谷があります。バート谷も途中で途切れており、両端は小さなクレータにつながっています。
直線壁はLunar100の15番です。
左側のリンクルリッジ(しわ)が見事です。
下弦側で直線壁が欠けぎわに来る頃、バートクレーターの影によって明るく輝く直線壁の一部が影になり、途切れる現象が見られます。下の画像は2001年9月1日の様子です。
02時23分 | |
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「かぐや」HDTVによる直線壁
「かぐや」地形カメラによる直線壁付近