オリエンタレ・ベイスン Orientale Basin 

オリエンタレ・ベイスンは月の西端にある衝突によってできた巨大な地形です。3重のリング状構造を持ち、外側から順にコルディレラ山脈、アウタールック山脈、インナールック山脈と呼ばれ、外側のリングの直径は930kmもあります。
オリエンタレ・ベイスンの中央には直径約300kmの東の海がありますが、僅かに月の裏側にあるため普段は全く見ることができません。この付近が秤動で大きく傾いたときにのみ、地球上からかろうじて見ることができます。
オリエンタレ・ベイスンの全景は、このページの最下段に掲載しているNASAの探査機による画像をご覧ください。

各山脈の表示は「月の地形ウオッチングガイド」を参考にしました。

東の海 拡大 2016.3.4
2015.1.17 月齢25.8

月齢27の月とオリエンタレベイスン 2015.1.18

満月前のオリエンタレ・ベイスンの外周の山脈 2015.7.31

NASAのOrion宇宙船からのオリエンタレ・ベイスン(中央やや上)。東の海や同心円状の構造が見えています。また月全体の中で、オリエンタレ・ベイスンがいかに大きいかがよくわかります。NASAのflickrより。(Image Credit: NASA, Artemis 1)

同 上 NASAのflickrより。(Image Credit: NASA, Artemis 1)

Credit: NASA/GSFC/University of Arizona

NASAのLRO(Lunar Reconnaissance Orbiter)によるオリエンタレ・ベイスンの画像。 三重のリング構造と、その中央に東の海が見えています。(下の「かぐや」による映像では、四重のリングと解説されています。) 

「かぐや」HDTVによるオリエンタレ・ベイスン (C)宇宙航空研究開発機構(JAXA)

ルナーオービターによる画像 ⒸNASA Lunar Orbiter Image