2023/2/5 μ180C
満月の夜の撮影です。

満月は太陽の光がほぼ正面から当たっているので ほとんど地形の影ができません。

ですから天体望遠鏡で見ても地形の複雑な様子が分からなくて、どうしてもつまらなく感じてしまいます。

そんな中で満月の楽しみのひとつがクレーターの周りに広がる光条でしょう。

このプロクルスも個性的な光条を放ちます。先日投稿したオニール橋のすぐそばの明るいクレーターです。


普通光条はクレーターの周りに広がるのですが、なぜかこのプロクルスの場合は時計の10時半くらいを境にして光条が見られません。

この理由について「月の地形観察ガイド」によれば「高速衝突実験によって月面となす角が15°以下の浅い角度での衝突では、扇を広げたような光条物質が飛び散らない部分ができることがわかった」そうです。