2025/1/22 μ-180C + IR685 , Montes Spitzbergen
雨の海東部が欠けぎわで、スピッツベルゲン山脈が美しい影を伸ばしていました。
ピコ山やピコβ、プラトーの周壁からも印象的な影が伸び、アルキメデスがRay現象になっていました。
またプラトーの北側には「HAKUTO-R」ミッション2 着陸予定地点がちょうど明暗境界でした。
スピッツベルゲン山脈はアルキメデスの北にある小さな山脈で、上弦側でも見事な影が伸びます。ただ山脈のすぐ西側にリッジや起伏があるので少し邪魔をしてしまいます。
「A PORTFOLIO OF LUNAR DRAWINGS」には条件によってこの影の向きが変わり、下弦側の影の先にあるアリスティルスB(8km)を横切る とあります。2025/4/21に起こるのですが、月の出直後で見るのは難しそうです。(下の画像)
しばらくは条件よく見える機会はなさそうなので、また楽しみにしておきたいと思います。
LTVTによるシミュレーション
スピッツベルゲン山脈は高さ1500mに及びます。
暗闇の中で山頂がキラキラと輝く姿は綺麗で、昴のような並びに見えます。
LROCによるスピッツベルゲン山脈
かぐやによるスピッツベルゲン山脈とアルキメデス
過去にはスピッツベルゲン山脈は「羊の群れ」と呼ばれることもあったそうです。
このかぐやの画像を見るとそれっぽく見えますね。