2023/8/4 μ-250 CrozierH
二重クレーターと言えばヘシオドスAやマルトを思い浮かべますが、他にも見やすい対象があります。
このクロウジャーHはその代表格でしょう。
豊かの海の北側にあり、直径は10.5kmです。
ヘシオドスAが直径15km、マルトが7kmですからちょうどその中間くらいです。
クロウジャーHは月の東側にあるので秤動の影響を受けやすく、秤動が良くないと縦長につぶれてしまうので二重の構造が見難くなります。
下は以前撮影した上弦側のクロウジャーHです。
クロウジャーHは欠けぎわに近づくと内部が真っ暗になり、普通のクレーターと見た目が変わらなくなってしまいます。欠けぎわから離れたタイミングで見ることが大切で、これはヘシオドスAと似ています。
下の画像は8/5に撮影した豊かの海のリッジですが、円内にクロウジャーHが写っています。上の8/4の画像から1日しか経っていませんが、内部は真っ暗になっています。
またヘシオドスAやマルトはきれいな同心円ですが、クロウジャーHは独特な形をしています。
下はNASAのLROによる画像です。