月面Xは上弦の頃にX字形に見えますが、下弦側ではどのように見えるのでしょう。
この日はちょうど欠けぎわで見ることができるので楽しみにしていました。

欠けぎわから離れた下弦側の月面Xは何度も撮影していて、あまり格好よくないなぁと思っていました。
下は以前撮影した下弦側の月面X(白枠)です。

2017/7/16 μ-250

さて、実際に見てみるとずいぶん格好いいXが見えます。
欠けぎわだと形が違って見えるのかな?と思い、しばらく撮影していました。

2023/8/9 μ-250


しかしどう考えても微妙に位置が違うような気がします。
月面図で調べるとやはりクレーターひとつ分、南のようです。

2023/8/9 μ-250

ヴェルナーとレギオモンタヌスのあいだに出来たXだったんですね。
赤で囲まれた部分が今回見えたX、白の部分が本来の月面Xです。

本来の月面Xは西側(左側)部分しか見えていません。
光が十分当たっている最初の画像を見ると、月面Xの左側半分が高く、右側は低くなっているように感じられます。
それで月面Xはまだ影になっている時点で、全体が明るく浮かんで見えるのかもしれません。

下は上弦側で光が十分当たっている月面Xの画像です。一番上の下弦側の画像とはずいぶん違う雰囲気ですね。

2015/3/28 μ-250