2023/5/2 μ-180C
この付近にはシラーやハインツェルといった少し変わった形のクレーターが目立ちます。
シラーは細長いクレーターとして有名です。
月の縁のほうにあるクレーターは地球からはどれも細長く見えますが、シラーは月探査機が真上から見ても細長い形をしています。
ハインツェルは三つのクレーターが重なった複合クレーターで、大変ユニークな形をしています。
最も大きいクレーターがハインツェルで70km、そこにハインツェルA(56km)とハインツェルC(33km)が重なり、AとCには中央にピークが認められます。
ハインツェルが一番大きいのに、最も目立たないのも面白いですね。
うっかりするとAとCだけでハインツェルができているように勘違いしそうです。
AとCだけだとシラーと同じように足跡のような形に見えます。
「月面とその観測」にはハインツェルは「形の面白さからいえば髄一であろう」と記されています。