シラー、ロスト、ズッキウス、フォキリデス、ネゲラートあたりを結ぶ平坦な地域がシラー・ズッキウス ベイスンで、Lunar100の59番です。

下の画像は5月2日の撮影です。(μ-180C)

2023/5/2 μ-180C

シラー・ズッキウス ベイスンは直径335km、175km、および85kmの3重のリング構造を持つ衝突盆地です。
外側の2重のリング(白と青)はわかりやすいのですが、赤色の部分は不明瞭な尾根に囲まれたわずかな凹みのように見える内側のリングを示しています。

下の画像は今回よりも欠けぎわに近かった4月2日に撮影したものです。
中央の窪みのような地域がよりわかりやすく写っています。

2023/4/2 μ-180C

この中央部の凹みは、更に欠けぎわに近づいたタイミングで捉えてみたいと思います。


シラー・ズッキウス ベイスンが欠けぎわで目立つ頃、知らずに望遠鏡をのぞくと巨大なクレーターのように見えて驚くことがあります。外側のリングはバイイ(303km)よりも大きいのですから無理もありません。
この地形は以前はクレーターとして認識されていたそうです。


2番目のリング(青色)の湾曲した山脈を見ると、月の裏側にあるシュレディンガー・クレーター(シュレディンガー・ベイスン)を思い出します。とても格好よくて大好きなクレーターです。

シュレディンガー (C) NASA LRO Images

LPOD May 12,2004 / A Basin Near Schiller