5月6日未明の半影月食。
大阪では天気予報は悪かったのですが、食の最大の頃まできれいに晴れてくれました。
しかしなにぶん時刻が遅かったので、食の後半は睡魔に勝てずに寝てしまいました。

下の画像は食の最大の頃の撮影です。

2023/5/6 02h23m FC-76DS


今回は半影月食とはいってもかなり深かったので、食の最大の頃には月の北側が暗くなっているのが肉眼でもよくわかりました。

食の直前の満月と、食の最大の頃の画像を並べてみました。
露出は同じ1/500秒、ISO400、FC-76DSです。


月の北側が明らかに暗くなっていますが、それ以外に月全体も薄暗く感じられます。
これは実際に肉眼や双眼鏡で眺めていても、そのように感じました。

この要因としては食が進むのにつれて月の高度が下がるので、大気による減光もあると思います。
天文年鑑の「大気の減光による補正」を参考に、1/500秒の満月と1/400秒の食の最大の画像を並べてみました。
正確な比較にはなりませんが、目安としては大体こんな感じでしょうか。
やはり月全体も暗く感じますね。

今回はアインシュタインが見えている中での月食ということで、その見え方の変化にも興味がありました。
月食になると欠けぎわを中心にボーっとして、表面の地形も鮮明には見えにくくなるのでは、という印象を持っていたからです。

しかしFC-76DSで見ていると食の最大の頃になっても少し暗くなるだけで、アインシュタインはよく見え続けていました。と言うより食の前よりもよく見えるような気さえしました。

眩しいくらい明るい満月でしたから少し月面が暗くなったぶん、ムーンフィルター(ムーングラス)のような効果で見やすくなったのかもしれませんね。