少し前、月面写真の定番として「クラビウス~ティコ」を載せました。

それと同様に、この「雨の海東部」も月面写真の定番中の定番です。

ここでは懐かしさも込めて南を上に掲載してみました。

2023/1/30 μ-180C

古くからの天文ファンの方ならよくご存じだと思うのですが、3誌あった天文雑誌はいずれも月面写真は「南を上」に掲載していました。

子供の頃から何十年もそんな写真を見続けてきて、「月面写真は南が上」が当たり前でした。これは日本だけのようです。

しかし最近は海外に合わせて「北を上」にするという動きが盛んになってきています。

私もかなり抵抗はあったのですが、時代の流れと割り切って、このサイトもそのように修正してきました。

また近頃は慣れてきたのか、撮影時も後処理時も「北が上」であまり違和感がなくなってきました。

そういう中で雨の海東部は今でも「南が上」のほうが落ち着く、数少ない構図です(全くの主観)。

アペニン山脈からアルプス山脈が弧を描く素晴らしい眺めはやはりこの向きでないと、、、。


「南が上」を「北が上」に変更すると言うとぐるっと180°回せばいい、と思いがちです。

しかし実際やってみると微妙な角度の違いや構図上の配置など、なかなか納得がいきません。

他の人が見ると「それくらい、いいんじゃない?」という程度なんでしょうけどね。

トリミングするとどんどん小さくなってしまいますし。

そんな訳で以前に「南が上」として撮った画像も、「北が上」で撮り直せたらと思っています。

ただ最近は夏場でも気流の安定する日は少なくなっているようなので、拡大で良い画像が撮れるかどうか、ちょっと心配です。