この満月前後は秤動の関係で、月の南西部の秤動域がよく見えていました。
満月前日の3月6日はバイイが欠けぎわでよく見え、翌7日(満月)はバイイの向こう側にハウゼンが見えました。
ハウゼンは中央丘が目立つ直径167kmの大きなクレーターで、この画像でも中央丘がわかります。
またハウゼンの南(左)にはやはり中央丘が目立つドリガルスキーが見えています。
ドリガルスキーも直径が163kmある大クレーターで、このように南北に月の縁に並んでいる姿はペタビウスやラングレヌス等の東側火口列を思い出します。
ペタビウスも直径が177kmで、ほぼ同じくらいの大きさですね。
ドリガルスキーはLunar100の94番で、ハウゼンとドリガルスキーともにクレーターの中央付近が月の表側と裏側の境界になります。
この日は秤動が良かったのですが、さらに条件が良い時にはハウゼンやドリガルスキーの内部も窺うことができます。
下の画像は非常に条件が良かった日の画像です。(ー06°07′、ー06°46′)
下は3月6日撮影のバイイです。
画像はすべて南が上にしてあります。