クリーガーのウサギの耳
μ-180C , Rabbit ears shadows of Krieger
「21st Century Atlas of the Moon」に「ウサギの耳のような影を落とすクレーター」としてクリーガーが紹介されています。

欠けぎわ近くの地形が 長い影を落とすのはよく見かけるのですが、クリーガーはひとつのクレーターから2本の長い影が出来るので珍しいように思います。他にもコーシーやキースA、トリチェリなどが欠けぎわで2本に分かれた影を伸ばします。
下の画像は2025/5/31のクリーガーの影の変化です。

21h08m

21h32m

22h06m

22h35m

23h01m
次の画像は2025/5/31のクリーガーの影の変化です。

18h14m

18h49m

19h29m

20h15m
2本の影が出来る原因ですが、クリーガーの内部から西側の周壁を超えて細い谷が出ています。この谷が隙間になって光が漏れるので、影が2本に分かれます。下の画像はNASAのLROによるクリーガーで、曲がりくねった谷が尻尾のように伸びているのがわかります。LROC QuickMapを見ると、この谷は幅1km位のようです。

今回は上弦側なのでクリーガーの外側へ影や光が伸びたのですが、下弦側だとクリーガー内部でRay現象のようになるのではないか?と思い過去画像を調べてみました。今年の8月13日の画像ではクリーガーの底面と反対側の周壁の一部が明るくなっていて、谷の隙間を通ってきた光が当たっているのでは?と思われます。
また2010年9月4日の画像でも同様に周壁に光点のようなものが見えます。
2012年9月11日の画像では太陽高度が大きく、扇型に広がった光が見えます。
Cloudy Nightsにクリーガーの影が判りやすいスケッチがありました。Link
欠けぎわから離れたクリーガー、アリスタルコス、プリンツです。






