月の大きさ

高度が低く、地平線に近い月は大きく見える場合があります。でも実際に月が大きくなったり縮んだりするわけではありません。地平線に近い時には周囲に建物や自然物などの比較する対象があるため、月が大きく感じられる錯覚であると言われます。

しかし錯覚ばかりではなく、実際に月は大きく見えたり小さく見えたりします。月は地球のまわりを約1ヵ月かけて回っていますが、この軌道は正確な円ではありません。ですから地球と月の距離は常に変動しています。

月と地球の距離は近いときは35万6400km,遠いときは40万6700kmほどですからおよそ5万kmも差があります。これらを実際に撮影した画像で比べてみると次のようになります。

このように並べてみると大変な差があるように感じます。でも普段何気なく月を見ていても、なかなか大きさの変化に気付くことはないでしょう。

最近は大きく見える満月のことを「スーパームーン」と呼ぶようです。「月探査情報ステーション」によると、「地球に特に近づいたときの満月、あるいは新月のことをいい、通常は満月のときにスーパームーンと呼ばれることが多い。元々は占星術師のリチャード・ノールが1979年に言い出した言葉であり、学術的なものではなく、学術的な定義もない。天変地異が起こるという噂は科学的根拠はない。」とのことです。

上記の比較画像のうちの2012年5月6日はいわゆるスーパームーンの日です。