アルプス谷 Vallis Alpes

(μ250 + テレビュー2倍バロー + ASI 120MM 2016. 3撮影)

アルプス谷はアルプス山脈を切り裂くように伸びる長さ約180kmの幅広い谷です。アルプス谷の内部は平坦ですが、谷の底面にはもう一本非常に細い谷が走っています。この細い谷は場所によって蛇行したり、小さなクレーターが連なっているようにも見えます。

アルプス谷はこの細い谷が見えるかどうか、写るかどうかということがよく話題になります。アルプス谷の中央谷の幅や深さについてLPODに紹介されていましたのでリンクしておきます。Link
このLPODのページによると中央谷の幅は1km弱しかありませんから、確認するにはある程度の口径が必要になります。また撮影する場合、アルプス谷本体の両壁による虚像が出やすいので過剰な画像処理は危険です。できるだけ拡大率を上げて、両壁と中央谷の間隔が広くなるように撮影すれば虚像かどうかの判別は容易になると思います。
アルプス谷はLunar100の19番です。

上の画像の中央部分を拡大したものです。
アルプス谷~プラトー

2016.3.28

NASAの月探査機LROによるアルプス谷 (C)NASA LRO Images

NASAの月探査機LROによるアルプス谷 (C)NASA LRO Images

「かぐや」地形カメラによるアルプス谷