アルフォンスス Alphonsus

月面中央部に直径100km前後の大きなクレーターが南北に並んでいます。上(北)がプトレマイオス(プトレメウス、直径153km)、中央がアルフォンスス(直径110km)、下がアルザッケル(直径97km)です。南北にきれいに並んだクレーターは欠けぎわにくるとよく目立ち、それぞれが特徴のある姿を見せます。

欠けぎわから少し離れると、アルフォンススの内部で暗くなっている地域が目に付きます。顕著な場所としては火口壁近くの3箇所ほどですが、拡大した画像を見るとそれ以外にも同様の場所が何箇所かあるようです。このアルフォンススの暗斑がLunar100の47番です。

またアルフォンススはたびたびTLP(月面の異常現象)が目撃されていることで知られています。赤く発光したりガスが噴出したり、ということなのですが、詳細については現在もよく分かっていません。

アルフォンススの内部には細い谷が見られます。東側の周壁に沿った谷が比較的太くて見やすいのですが、気流の良い時にはそれ以外にも多くの谷が写ります。

アルフォンスス (Alphonsus)
2016.3.17
アルフォンスス (Alphonsus)
2016.8.25

アルフォンスス (Alphonsus)
2016.924

アルフォンスス (Alphonsus)

欠けぎわから離れるとアルフォンススの暗班が目立つようになります。(矢印)

アルフォンスス (Alphonsus)

「かぐや」HDTVによるプトレマイオス (アルフォンスス → プトレマイオス)

アルフォンスス (Alphonsus)