2026/1/6-7 月齢17.5 μ-180C + フラットナーレデューサ + ASI462MM + IR800
Shadows on the floor of Mare Crisium

この日はレグルス食で、月はオニール橋の少し手前くらいの位相かな?と思っていました。

FC-76DSで月面を見てみると 危難の海の西側がホームベースのような五角形に残り、鋭い影が何本も伸びています。今までに見たことがない眺めなので驚き、すぐにμ-180Cを用意して撮影にかかりました。
海の残った部分は暗くしか写らないので、全体を明るめに処理しています。

23h04m

23h47m

24h12m

23h52m

今回見えた五角形の西側の先の尖っている部分あたりが いわゆるオニール橋と騒がれた場所です。もう少し時間が経過すると、オニールが見たような光景になります。詳細については名所めぐりのオニール橋をご覧ください。(下は過去画像)

2023/8/5

23h47mの画像の影の部分を拡大してみました。風景画のような素晴らしい影が見えています。(南が右)
上下(東西)方向の長い尖った影は危難の海の西側の周壁やその手前の山々からのものでしょう。左右(南北)方向にも長い影がありますが、これは危難の海の西縁で弧を描くオッペル尾根付近です。この尾根に沿って大きな段差が続いていますが、これによる影のようです。

23h47m

今回と同じような見え方をしている過去画像はないか、と調べてみました。2013年に撮影した画像が見つかりましたが今回よりは時間が早く、危難の海はまだ幅広く見えています。また今回よりもさらに北側で長い影が伸びていて、素晴らしい眺めです。

下の2枚はLROCによるこの付近の3D画像です。
2本の長い影を落としていると思われる山々や、オッペル尾根がよくわかります。

(C) NASA LROC Images

(C) NASA LROC Images

危難の海の西側の周壁付近は明るく、中でもプロクルスは眩しいくらいです。また危難の海の残された部分はかなり暗くなっています。眼視ではどちらも綺麗に見えているのですが、撮影するとなると明るい部分に合わせると暗い部分は写りませんし、暗い部分に合わせると明るい部分は白飛びしてしまいます。月面撮影にはいつもついて回ることですが、今回も人間の目の素晴らしさを感じました。
Cloudy Nightsにも今回と同じ現象を見られ、私と同じ感想を述べておられる海外の方の投稿がありました。

https://www.cloudynights.com/forums/topic/905515-mare-crisium-and-its-western-rim

次回、この現象を見ることができるのは2026/3/6になります。遅くなると月が低くなってしまうので、少し早めから見ようと思います。


危難の海といえばナマズの顔を思い浮かべてしまいます。パースとピカールが目、ヤーキスがひげですが、今回はその顔の部分がちょうど切り取られて残っていたのがとても面白く思いました。

2025/6/29 南が右

2025/6/29