2023/10/2 μ-250
ラングレヌス、フェンデリヌス、ペタビウス、フルネリウスの東側クレーター列が見頃でした。
このクレーター列は欠けぎわから少し離れると、フェンデリヌスやフルネリウスは目立たなくなってしまいます。更に離れるとペタビウスですら、どこにあるのかすぐには分からなくなってしまいます。この日は秤動が良く、欠けぎわにも近かったので4つのクレーターすべてがよく見えました。
ラングレヌスの中央丘は南北にαとβというピークがあって、欠けぎわに近い頃には2つ並んで長い影を落とします。この日は夜半過ぎからその様子を見ることが出来ました。(下の3枚の画像は左が北です。)
最初の頃はネコの耳で、だんだんウサギの耳のように影が伸びてゆく感じですね。
下はかぐやによるラングレヌスです。中央にαとβの2つのピークがあるのがわかります。
クリーガーが欠けぎわに来るとウサギの耳のように2本の影が伸びる、という記述を21st Atlas of the Moonで見かけました。
ラングレヌスも短い影が2つ並んでいるのは見たことがあるので、同じ感じに伸びるのでは?と思い、今回時間をかけて見てみました。とても面白かったのですが、影が伸びるのには想像以上に時間がかかりました。もう少し見ていたかったのですが、残念ながら月は隣家の屋根に隠れてしまいました。
クリーガーはアリスタルコスの近くにある直径23kmのクレーターです。VMAによると11/24の早い時間帯にウサギの耳が見えそうな気がするので見てみたいと思います。
下は今年5月に写したクリーガーです。既に影は短かくなっていますが、猫の耳のような2つの短い影が見えています。
クリーガーの場合はラングレヌスのようにピークが2つあるのではなく、西側のリムに隙間があるために2本の影が見えるそうです。
昨日、一昨日と、明け方にずっと外にいると冷え込むようになってきました。それと合わせるかのように気流も細かく震えだして、冬場の悪気流に近づいてきたように感じます。