2023/8/12-13 μ-250 Small X of Byrgius

8/13の画像を眺めていると小さな暗いX字形が目に留まりました。
8/8付のアブールフィダXのときと同じ感じです。何か探してるわけではないのですが、偶然こういうものを見つけると、とても嬉しくなります。(画像の白い円内)

2023/8/13 μ-250

上の画像の部分拡大

位置はビルギウスとヴィエタの中間くらいでしょうか。
矢印のビルギウスAは明るい光条を発することで知られています。ビルギウスAが直径18kmで,このXはビルギウスAと同じくらい位の大きさに見えます。
アブールフィダXが10kmくらいの大きさだったので、それよりはかなり大きいようです。

2023/8/12 μ-250

8/12や8/13は下弦側の細い月で、Xは暗く見えています。また8/13のほうが(月が細いほうが)Xは暗く、見やすくなっています。
下は8/12にバローを併用して拡大した画像です。このあたりは細い谷が多く走り、とても面白い地域です。

2023/8/12 μ-250 1.5倍バロー


下の画像は上弦側のXで、明るく見えています。
また暗いXは2本の棒の太さが同じくらいに感じますが見えますが、明るいXは片方が太く見えています。旧ツイッターのXのロゴに似ていて面白いです。(ロゴとは太細が逆になっています。)

2023/3/6 μ-180C

この付近で一番有名なクレーターはビルギウスだと思います。それで今回の投稿のタイトルは、とりあえず「ビルギウスX」にしました。ただ、上から2枚目の画像に赤い円で示した小クレーターには、Xという名前が付けられています。つまりこちらが本物の「ビルギウスX」です。アブールフィダXのときと同じですね。

Xを挟んで反対側のヴィエタにはXという小クレーターはないので「ヴィエタX」も考えましたが、ヴィエタがそれほど有名でないので気が進みませんでした。
名前を付けるのは難しいですね。

(追記)やはり「ビルギウスX」では小クレーターと紛らわしいので、「ビルギウスのX」に変更しました。

ビルギウスの読み方ですが、書籍によってビュルギウス、ビルキウスなどもありますが、ここでは古くから管理人が馴染んでいるビルギウスにしています。

下はLROによる画像です。左上の明るいクレーターがビルギウスA、右下隅のクレーターがヴィエタです。ちょうど真ん中あたりがXのはずですが、よく分かりません。

(C)NASA LRO Images