ミヤモリ谷 Miyamori Valley

ロールマンの西端付近から西に伸びる谷がミヤモリ谷で、幅が広く大変浅い谷です。
月面Aが見える頃、月面Aのすぐ近くに太い影として見ることができます。月面Aが終わった後、さらに位相が進むと谷の幅は狭く見えるようです。
谷は東側(手前側)が細く、西側(奥側)は広くなって山塊や小クレーターに挟まれています。また太陽高度が高い時には谷というよりも斜面か浅いミゾのようにも見えます。

このミヤモリ谷について「写真で見る月面観測」には「大阪の宮森作造氏が11cm屈折で1936年に発見したが、実は1905年ワードワースが発見していたともいわれますから再発見ということになりましょうか」と記載されています。
ミヤモリ谷という名称はよく知られていますが、IAU(国際天文学連合)により認められた正式のものではありません。
moon wikiにはロールマンのページに「Miyamori Valley」として記載されています。
https://the-moon.us/wiki/Lohrmann#Miyamori_Valley
大阪市立科学館 月刊「うちゅう」
https://adsabs.harvard.edu/full/2008JBAA..118..335L

グリマルディの北端にあるクレーターですが、以前は火星観測で有名な佐伯恒夫氏の名前からサヘキと呼ばれていました。現在はグリマルディBと名付けられています。
moon wikiにはグリマルディのページに「Saheki」として記載されています。
https://the-moon.us/wiki/Grimaldi

月面Aとの位置関係をわかりやすくするため、このページの画像は南を上にしています。

2016.10.14
2015.7.30

2015.1.18