ヨシ Yoshi

ヨシは晴れの海の南西部にある非常に小さなクレーターで、日本人の一般名である「よし」から名付けられています。

晴れの海にリンネという有名なクレーターがありますが、このリンネの南にあるアラトスCAのすぐそばにヨシがあります。アラトスCAは窪みや谷が重なって変わった形状をしており、月面ウォッチングにはクリシュナと記載されています。またLAC MAP等にはLorcaと記載されています。

ヨシの大きさは「月探査情報ステーション」によると直径1kmとされています。しかしIAUのサイトやmoon.wikiでは直径0.5kmと記載されていますし、アポロ15号の画像を見ても非常に小さくてとても1kmはないように思います。以前にこの付近を撮影した画像を調べてみましたが、ヨシはとても写りそうにない感じがします。
では地上からどれくらいの大きさのクレーターまで写すことができるのでしょうか?私の機材(μ250)の場合、プラトー内部の小クレーターを写した画像moon.wikiの記事を比べると直径0.9kmくらいのクレーターなら撮影できるようです。

今までにヨシを強拡大で狙ったことはないので機会があれば挑戦してみたいと思いますが、大きさから考えて撮影するのは恐らく無理だろうと思います

2017.4.4

アポロ15号の画像
(NASA/Apollo15 Image , Moon wikiより)
ミューロン250 2017.4.4

左がアポロ15号、右がμ250による画像です。アラトスCA周辺の大きなクレーターは何とか写っているようです。大きなクレーターといっても直径1kmくらいと思われ、地上から撮影する場合にはかなり小さなクレーターです。それらよりもヨシはずっと小さくて、写すことはなかなか困難だと思います。

アポロ15号の画像 矢印がヨシ ((C)NASA/Apollo15 Image AS15-M-0849)

下はLROC Quick Map によるヨシです。クレーターの輪郭が判り難いのですが、右下のスケールバーと比べると直径は400mくらいでしょうか?

(C)NASA LROC Quick Map