月齢10前後の月の欠けぎわにカタカナの「ス」のような文字が見えることがあります。これが月面スです。
文字地形は月面XやV、Aなどの英字が多いなか、日本語の文字が見えるのはとても嬉しく思います。
下の画像は2025年12月29日の月面スです。
「月面ス」の位置はロンゴモンタヌス・クレーターの西で、シラーとの中間あたりです。

「月面ス」をX(旧ツイッター)で検索してみると、2021年にぬんま氏@DldpKOzvfKLpzscが最初にポストされたようです。実際に見てみると かなりはっきりと見える現象なのですが、今まであまり注目されていなかったのが不思議です。
「月面ス」について
1.秤動の影響
月面スは何度か見たことがありますが、何となく「ヌ」っぽく感じることがあります。「ス」の中央の部分が突き抜けるから、というのもあるのですが、秤動のせいか全体が歪んでいるのかもしれません。
「ス」は月面の南西側にありますが、この地域の秤動が良いときにはどっしりと落ち着いた感じに見える気がします。また2023/1/31に見た「ス」は秤動が良くなかったからか、少し歪んで見えるような気がします。
2枚の画像を並べてみました。左が2025/12/29、右が2023/1/31です。
2.大きさ
月面Xと並べてみました。(撮影日が異なるため 月の見かけの大きさも違うので、大体の目安としてご覧ください。)
3.位置
ロンゴモンタヌスとシラーの中間あたりですが、近くに目立つクレーターはありません。
シラーの北東に接する直径47kmのバイアー(バイエル)がありますが、このバイエルの名前が付いた小クレーターが点在する地域です。
下はLROC QuickMapによる地名入りの画像で、Bayer B、T、C、M、Aに囲まれたあたりが月面スです。
4.光っている部分
太陽高度が高い月面ス付近を見ると、どの部分が光って「ス」に見えているのか、よくわかりません。(下の画像の円内)
LTVTのシミュレーション画像と比較してみると、大体下の青線で囲ったあたりが光っているようです。
LROC QuickMapの標高データ地図でも、同じような場所が高くなっているようです。水色→白→緑の順に高度が上がります。
LROC QuickMapの3D表示だと下のようになります。











