レイコ谷 Rima Reiko
「月探査情報ステーション」に日本人に関わる月面の地名の一覧があり、それによると日本人の名前がついたクレーターが10個、谷が2か所あるそうです。そのひとつであるレイコ谷(Rima Reiko)は晴れの海と静かの海の境界付近にあるドーズクレーターの北東側にあります。
moon wikiでは 「Length: 2 km, Depth: km」となっていますが、近くのクレーターの直径と比較すると長さが20kmくらいはありそうです。レイコ谷の幅や深さの記述はありませんがアポロ17号の画像を見ると幅はかなり狭く、深さも浅くてなかなか見えにくいように思われます。
またレイコ谷は途中までははっきりとしていますが、その先は隣のマルセロ谷とともに折れ曲がってさらに浅い谷が続いているように見えます。
レイコ谷の「れいこ」は日本人女性の一般名からつけられています。
アポロ17号の画像 (NASA/Apollo17 Image , Moon wikiより) | ミューロン250 2015.8.5 |
Moon wikiによると、左の画像で名前の付いているクレーターは直径がすべて1kmとなっています。 それを考えるとレイコ谷の幅はかなり狭いと思われます。ちなみにアルプス谷の中央谷の幅が広い箇所で1km程度です。
ここでの画像はすべてμ250(25cm)で撮影していますが、レイコ谷をはっきりと写すのにはやはりそのクラスの口径が必要になると思います。
ドーズの北側に長さ10kmくらいの細長いくぼみのような地形があるので、レイコ谷を見つけるのによい目印になります。このくぼみは名前は付いていないようですが、目立つのですぐにわかります。
アポロ17号の画像 (NASA/Apollo17 Image AS17-M-0597)
NASAの月探査機 LROによるレイコ谷 (C)NASA LRO Images