2026/8/7 μ-180C + ASI462MM + IR800 PRO ,Pitatus Ray
雲の海の南縁にはピタトスとヘシオドスの2つの目立つクレーターがあります。この境界には隙間があり、この隙間を通った太陽光線がヘシオドスのクレーター底に細い光を落とすことがありますが、これがヘシオドス・レイです。ヘシオドス・レイは上弦側で起こります。
また下弦側では、同じ隙間を通してヘシオドスからの光がピタトスのクレーター底に細い光を落とします。これがピタトス・レイ またはピタタス・サンセット・レイ(Pitatus Sunset Ray)と呼ばれる現象です。
この日は夏場の下弦過ぎで、月の高度は十分すぎるくらいでしたが ひどい気流でした。台風接近の影響もあったのかもしれません。それでもFC-76DSの眼視で細く伸びるピタトス・レイが見えました。
しかし撮影するとなるとレイの光は非常に暗く、周辺の明るい地域が真っ白に飛んでしまうくらい露光をかけてもほとんど写りませんでした。そのため処理段階でさらに全体を明るくしました。
ロビンソン氏のサイトでは、この日のピタトス・レイの時刻は04h08m36s JST(19h08m36s UT)です。この時の様子をLTVTで見てみると次のようになります。
この時点ではヘシオドスとの隙間から伸びる細い光の筋以外にも北側にも2か所、明るい場所が認められます。LROCの画像を見ると、この楕円のあたりから光が漏れているようです。
この約30分後の04h36mのLTVTによるシミュレーション (今回撮影した画像の2枚目の時刻)が下の画像です。
この時刻になると北側の2か所の光は消え、ヘシオドスからの細い光のみが伸びているように見えます。またクレーター底が平坦でないため、細い光は途中で何度も途切れているように見えます。
今回は気流が悪く残念でした。次回は2026/10/5の明け方に見えますが、ちょうど日の出と重なる頃なのでレイの弱い光は見えにくいと思われます。
その次に好条件で見えるのは来年の6月になります。








