2025/7/19~23 μ-180C , FC-76DS + ASI462MM , ASI294MM + IR685 , IR800 PRO

7/23の早朝、月齢27.4の細い月にバイイが見えました。
普段は家の庭から月を見るのですが、低空の視界が良くありません。
この日も月は高く昇る前に明るくなってしまうので、2階の窓からFC-76DSとデジカメで月の全景を撮るつもりでした。
しかし実際に見てみると案外気流が良かったので、あわててモノクロでの撮影も行いました。
画像の右下隅まで月の先端が長く伸びています。

FC-76DS + ASI462MM

FC-76DS + ASI294MM

細い月のバイイは中央が膨らんで周囲がお堀のように取り囲んでいるような独特な見え方をします。今回もその様子がよく判ります。

この日は月齢27.4、輝面比5.1%、秤動は-06°01′、+04°09′で南北方向の秤動はバイイに有利ですが、東西方向はベストではありませんでした。

今までに何度かこのような画像を撮影してきましたが、今回は最も細い月だったようです。やはり月が細いほど顕著に見えるのでしょうか?
バイイ内部の僅かな高低差でできる影の見やすさによるのでしょうから、秤動の良し悪しや欠けぎわや月縁からの距離など、なかなか興味深いように思います。


最近、白尾元理氏の「月面フォトアトラス」を入手しました。
素晴らしい画像の数々で、地形の解説も充実しています。

この書籍の中でLROC QuickMapのページがあり、「標高データ地図の表示」について紹介されています。
バイイに適用してみると、お堀のように窪んで見える部分と盛り上がっている部分の様子がよくわかります。やはり盛り上がっている部分は弧を描く山脈のようで、周辺より少し標高が高くなっています。

(C)NASA LROC Images
(C)NASA LROC Images

下は通常のLROCによるバイイです。

(C)NASA LROC Images

この8月と9月の新月直前にも、今回と同様にバイイが見えそうです。それぞれ微妙に見え方が違うようで楽しみです。
10月以降は秤動が悪くなってバイイは見え難くなってしまいます。
以下はLTVTによるシミュレーションで、一番上は今回撮影した2025/7/23の明け方の様子です。

2025/7/23 04h30m

月齢27.4

2025/8/21 05h00m

月齢27.0

2025/8/22 05h00m

月齢28.0

2025/9/19 05h00m

月齢26.6

2025/9/20 05h00m

月齢27.6

追記
少し先までLTVTでシミュレートしてみましたが、やはり秤動が良くて明暗境界がバイイにかかり、バイイの一部が影になった頃が見やすいようです。
時期としては来年(2026)の春から夏にかけてが良さそうです。
また近づいたら予報を掲載したいと思います。
追記ここまで


今回は下弦以降の天気が良く、7/19、7/20、7/21の明け方にもバイイを撮影することができました。

2025/7/19

2025/7/20

2025/7/21