2025/3/6 μ-180C + IR800 PRO
月面の十字架といえばカーチスクロスを思い出します。
これは「1956年11月26日、米国ニューメキシコ州アラモゴードのロバート E.カーチスがフラマウロ北西に十字架があることに気付いた」というものです。
詳細はこちら。
https://moonworld.jp/note/230714/
このカーチスクロスとは別の十字架(?)が中川光学研究室ブログに掲載されていました。
https://nakagawa-opticslab.blog.jp/archives/35030585.html
https://nakagawa-opticslab.blog.jp/archives/35066619.html
これは愛媛の竹尾氏が提唱されているもので、私も何度か広報のメールを頂いていました。一度見てみたいと思っていましたが なかなか天候に恵まれず、今回やっと見ることができました。
中川光学研究室ブログの画像を見ると月面のほぼ中央部、南北に並んだクレーターのゴダンとアグリッパの西側になります。
これは以前に撮影日記に掲載した「デンボウスキー・メンサ」付近を上弦側の欠けぎわで見た姿だろうと思います。
https://moonworld.jp/note/240601/
下の画像が今回(2025/3/6)に撮影したもので、枠内が十字架(?)のようです。
同じ地域をもう少し位相が進んだ状況で撮影したのが下の画像です。
下の画像はトリスネッカー谷を写したものですが、この地域も写りこんでいます。気流が良く、地形の詳細が分かります。(月齢8.0)
同じ画像を部分拡大したものです。
Aが北西から南東に伸びる長い棒のように見える地形です。
十字架(?)はまずAが見え始め、その次にBが見え、最後にCとDがほぼ同じ頃に現れるようです。
下の画像は今回少し早い時刻に撮影したもので、AとBが見えています。
下はLROCによるこの付近の画像です。
右側の大きなクレーターがアグリッパとゴダンで、デンボウスキー・メンサの面白い形状もよくわかります。

今回は気流が悪く、眼視ではあまり詳細がわかりませんでした。
次回は2025/5/4 20h30m~21h00m頃に見ることができるので楽しみにしたいと思います。