ダニエル
2024/8/24 μ-180C + 笠井1.5倍バロー + IR685 , Daniell
この日はヘラクレスが欠けぎわで、周壁がギラギラと明るく輝いています。ヘラクレスの内部は真っ暗で、大きな穴が開いたように見えていました。アトラスは既に影になって全く見えません。ポシドニウスも東側の周壁が明るくなり始めていました。
ポシドニウスのアップです。(笠井1.5倍バロー)
この画像を見ていて ポシドニウスの北にあるクレーター内部に南北から光の筋が伸びているのが目に留まりました。
最初は画像処理で生じた 明るい周壁のゴーストのようなもの? と思いました。しかしこの日の画像にはすべて写っていますし、時刻によって形も少し変わっているように感じます。
面白そうなので過去画像にも同じような物はないか探してみると 1枚だけ見つかりました。2010年の撮影ですからかなり古い画像です。
ポシドニウスは大好きなクレーターなので以前からよく撮影しています。その中で1枚だけということは、タイミングとしては厳しいのかもしれません。
このクレーターはダニエルで、直径は30×23kmの少し細長い形をしています。またダニエルの内部には複雑な谷が走っています。
LROCの画像を見ると、周壁と同心円状に尾根のようなものを見ることができます。この尾根の高い部分が光っているのでしょうか? (そのようには思えないのですが)
次に今回と同じような太陽高度になるのは2024/10/22の午前0時頃です。
今回は撮影時には全く気付かなかったので眼視では確認しませんでした。次回天気や気流が良ければ眼視でも見てみたいと思います。