2024/6/21-22 μ-180C IR800 Pro

この日はアインシュタインが欠けぎわでよく見えていました。

2024/6/22 00h02m

アインシュタインは2重クレーターのように見え、中央の小さなクレーターはアインシュタインAと呼ばれます。欠けぎわでは内部に影ができて面白い姿を見せます。

以前にも暗闇から現れるのを見たことがありますが、まるで土星かUFOのようでした。(2023/6/3 アインシュタインの夜明け)
今回も早い時間帯ではそのように見えています。

2024/6/21 21h45m

2024/6/21 23h43m

2024/6/22 01h32m

2024/6/21 21h57m


アインシュタインは秤動域にあるので、秤動の条件が良いほど見やすい(分かりやすい)と思っていました。しかし前回(2024/5/23)は秤動が非常に良かったにも関わらず、ひと目見ただけではどこにあるのかよく分からないくらい目立ちませんでした。

その理由を考えていたのですが、LROCの画像によるとアインシュタインの周壁は他のクレーターほど明瞭ではないように見えます。まるでドーナツのようにアインシュタイン全体が緩やかに押し込まれているみたいです。

(C)NASA LROC Images

(C)NASA LROC Images

そのため欠けぎわから少しでも離れてしまうとアインシュタインの輪郭はほとんど目立たなくなるのかもしれません。(中央のアインシュタインAは明瞭な周壁を持つので、欠けぎわから離れた時でもよく見えていました。)

今回は前回に比べると秤動があまり良くありませんでした。ですから欠けぎわから離れることなく、アインシュタイン内部には影も出来ていたので大変目立っていたように思います。

X(旧ツイッター)でも普通に月を見ていて気付いた方もおられるようですね。