2024/6/19 μ-180C , Strange shadow of Wargentin
ワルゲンチンは木の切り株のような姿が有名なクレーターです。
そのワルゲンチンが夜明けを迎える頃、クレーター内部のリッジの影響で奇妙な影ができます。
その様子は2007年1月9日のLPODに紹介されていました。
Chuck Wood氏は「ワルゲンチンの右上にある奇妙な湾曲した影はこぼれたインクのように見える。その影を落としている尾根はほとんど見えない。それは私が月で見た最小の地形からの最大の影だ。」というように述べています。
私にはこぼれたインクよりも、コウモリの羽(バットマンのマーク?)のように見えます。
過去画像を調べてみると、近いものが見つかりました。上の記事よりは少し影が長いようですが、何となく影を落としているリッジも見えているような気もします。記事の画像に合わせるために南を上にしています。
今回、6/19にワルゲンチンがちょうど夜明けを迎えました。
天気は下り坂で、薄雲を通しての撮影です。
ワルゲンチンは欠けぎわでは非常に暗く、コントラストも低いので大変です。その上に薄雲がかかっていたので画質が荒れてしまいました。
今回は画質や解像度が悪く詳細はよく判りませんが、バットマンのマークと言うより「M」を逆さにしたような感じでしょうか(矢印)。向こう側の周壁まで影が届いているように見えます。
条件は悪かったのですが何とか捉えることが出来てよかったです。