2024/6/13 μ-180C IR800  Barrow Ray

バローはWボンドの北にある直径93kmのクレーターです。
東側の周壁に隙間があるので上弦頃の日の出時にRay現象が起こります。ロビンソン氏のサイトのレポートを見ると評価が高いようなので楽しみにしていました。

2023/6/13 19h55m

この日はピントが合わないくらい気流がひどかったのですが、何とか写すことができました。
予報では18時37分頃だったのですが、当地はまだ日没前です。画像は1時間以上経過してからですが、まだ光は細く見えていました。

下は同じ時刻のLTVTによるシミュレーションです。

LTVTによるシミュレーション

今回は秤動が良くなくて、バローは南北にかなりつぶれた形で見えています。秤動が良ければもっと光の帯は見やすくなることでしょう。

下はLROCによる画像です。中央の大きなクレーターがバローで、手前側に周壁の隙間が見えています。

(C)NASA LROC Images

ロビンソン氏のサイトによると、次回は2024/8/11 18h07m頃です。まだ日没前の時刻ですが、今回と同様に暗くなってからも見えていると思います。また今回よりもかなり秤動が良いので楽しみです。