2024/5/23 μ-180C + IR685 + ASI462MM Einstein

5/23は北西側の秤動が非常に良く、満月直前のアインシュタインやレントゲンを楽しみにしていました。しかし天気予報がよくありません。気象衛星の画像を睨みながら、雲の薄いところが通過しないかと待っていました。

こういう時は外でずっと待っていないといけなかったのですが、最近ATOM Camを庭に置きました。そのおかげで室内から空の様子を見ることが出来て、大変楽になりました。

22時半頃から何とか撮影できるくらいに雲が薄くなりました。22時53分が満月ですからその直前です。

22h38m

何コマか撮影した後、アイピースに取り換えて見てみると、アインシュタインの近くに黒くて細長い糸のようなものが見えます。この辺りに谷はなかったのに何だろう?と思いました。

上の画像の部分拡大

画像を処理してみると、どうやらアインシュタインの奥側の周壁付近からモーズリーの手前側の周壁へとカーブして続く高い地域からの影では?という気がします。またLROCで見るとアインシュタインの更に向こうには起伏の大きな地域があるようなので、そのあたりなのかもしれません。
また時間があるときに調べてみたいと思います。

同時刻のLTVTのシミュレーションでも、同じような細長い影が見えます。

LTVTによるシミュレーション

今回は満月直前で秤動が良かったため、アインシュタインの向こうまで見ることができました。また今までにこの細長い影が写っている画像は見たことがなかったので、大変驚きました。

アインシュタインは、ひと目で存在が判るほどアピールしているように感じることが多いのですが、今回は思いのほか目立ちませんでした。

理由として思い当たるのは、
1.薄雲越しの上に気流が非常に悪かったこと
2.晴れ間が来るまで時間がかかり、ほぼ満月になってしまったこと
3.秤動が良すぎてアインシュタインが欠けぎわから少し離れたこと
などでしょうか?

次回は6/21の夜に見えるので楽しみにしたいと思います。満月は6/22の10時08分です。