2023/9/29 μ-250
今年の中秋の名月はちょうど満月(18h58m)に当たり、素晴らしい名月を楽しむことができました。
またミューロンでも満月の名所を探索しました。
月面で最も明るく見える場所の一つと言われるアリスタルコスですが、露出を抑えて撮影すると不思議な模様が浮かび上がります。
過去画像でも同様です。
アリスタルコスから東と南方向には複雑な光条が広がります。
また矢印はセレウコスから一直線に伸びるセレウコス・レイです。
アリスタルコスの模様というと、moon wikiやLPODにアリスタルコス西側の内壁斜面にアルファベットの「Z」が見える、ということが書かれています。またこれは照明の角度に関連した騙し絵効果の可能性がある、というものです。このZは本物のように見えるが、そうでないのかもしれないと思い始めている、と書かれています。(C.Wood)
実際に私が撮影した画像でも同様のものが確認できるので、面白いこともあるものだなぁ、と思っていました。
LPOD 2009年9月22日付
下は以前に撮影したアリスタルコスのアップです。矢印のあたりが「Z」の形に見えています。Zがわかりやすいように南を上にしています。
NASAの月探査機LROによる画像を見ると、この付近で崖崩れが起こったのでしょうか、実際に斜面がZ字形に崩れているような様子が見られます。この地形に一定の角度で太陽光線が当たった時に、くっきりとZ字形が見えるのでしょう。
上記のLPODの記事が最初に書かれたのが2009年でLROが打ち上げられたのもその頃ですから、このような詳細な画像はまだ得られていなかったのでしょう。
この「中秋の名月」の日の画像は、今後も追って紹介させていただきたいと思います。