7/2,7/3, 8/1 μ-250 Xenophanes
画像を整理していたら面白いクレーターが目に留まりました。
月の北西縁にあるクセノファネスで、中央に短い山脈?のようなものがあります。そのため欠けぎわで、暗いクレーターの中央に細長い線のような光が見えています。
クセノファネスは月の縁ぎりぎりにある直径120kmのクレーターです。ピタゴラスが130kmですから、かなり大きなクレーターですね。
かろうじて全体が月の表側にありますから、秤動が良ければ内部の様子も少し覗うことが出来ます。
この付近は、雨の海の凹みの生成時に出来たと思われる ひっかき傷のような跡が多数見られます。クセノファネスのリムも、多数の損傷を受けています。
下はLROによる画像です。
次回、満月直前にこの辺りの秤動が良くなるのは来年の春~夏頃になるので、楽しみにしたいと思います。またそれまでもこの直線状の光が見えるか、機会があれば観察してみます。
「欠けぎわで中央に線のような光が見える」というと、ヘラクリトスを思い出します。ヘラクリトスも中央付近に山脈が走り、同じような長い光を見ることができます。
普段のヘラクリトスはこんな感じです。
他にはハインツェルが見えそうな気がします。しかし過去画像を見ても写っているものはなかったので、また気を付けてみたいと思います。下は欠けぎわのハインツェルです。