2023/8/6 μ-250 Small X of Abulfeda
8/6に撮影した画像を処理していると、アブールフィダの近くに小さな「X」があることに気付きました。
アブールフィダは大きなクレーターチェーンがあることで有名です。ですから今までに度々撮影してきましたが、この小さな「X」には全く気付きませんでした。
この「X」は下弦側では明るく、上弦側では暗く写っていました。
直線壁やアルタイの断崖などの段差がある地形や、細い谷なども同じような見え方をします。この「X」はどのような地形なのか興味が湧きます。
下弦側
上弦側
また欠けぎわに近い下の画像では、「X」は少し盛り上がったように見える気がします。
下はNASAのLROによる画像です。
他の文字地形と同様に拡大するとがっかりするような見え方になってしまいます。どこが「X」に見えているのかも、なかなか分かりません。
本家の「月面X」と並べてみましたが、かなり小さいことが分かります。
上の画像の右下にスケールバーが入っています。それと比べると大きさは10kmくらいでしょうか。
アブールフィダの近くの「X」なのでとりあえず「アブールフィダX」というタイトルにしました。しかしクレーターチェーンの中にXという名前のクレーター「アブールフィダX(下の矢印)」が実在するので、このタイトルは適当ではないかもしれません。
名称はともかく、またこのあたりを観察、撮影するときの楽しみのひとつにしたいと思います。
(追記)やはり「アブールフィダX」では小クレーターと紛らわしいので、「アブールフィダのX」に変更しました。