2023/3/15 μ-180C

月面北西部の秤動域近くにある直径130kmのクレーター。

「ピタゴラスの定理」で知られる数学者、ピタゴラスの名前が付けられています。

2023/3/15 μ-180C

月面の北部は古くて浅いクレーターが多いのですが、そんな中で周壁が明瞭なピタゴラスはとても目立ちます。

この日は秤動が良かったので内部までよく見えていますが、秤動が悪い時にはクレーター自体がほとんど見えなくなってしまいます。

NASAの月探査機による上空からの画像を見ると、周壁や中央丘などコペルニクスによく似ていて、とても美しいクレーターです。

LROC Images (C) NASA

コペルニクスは直径93kmですがピタゴラスは130kmもあることを考えると、月面の周縁部にあるのが残念です。

正面から見ることができれば、さぞかし見事でしょうね。