アインシュタイン Einstein

偉大な理論物理学者、アルベルト・アインシュタインの名前が付けられたクレーターです。
直径は170kmもあるのでこの付近ではかなり大きく、中央付近に直径45kmのアインシュタインAがあります。月探査機による真上からの画像では まるでドーナツのような姿をしています。
ルナオービターによるアインシュタインの画像を一番下に掲載しました。

アインシュタインは月の北西端ギリギリにあるため、この付近が秤動で大きく傾いたときに見やすくなります。秤動の条件が良い満月直前にははっきりとした二重クレーターのように見え、とても目立ちます。
このクレーターは以前は「カラムエル」と呼ばれていたようで、「月面ガイドブック」にもその名前で紹介されています。

2025/7/10 μ-180C
アインシュタイン (Einstein)
2017/6/19 μ-250

下弦側ではアインシュタインの輪郭はほとんどわかりませんが、アインシュタインAはかろうじて認めることが出来るようです。月齢は24.0。

アインシュタイン (Einstein)
アインシュタイン (Einstein)
2018.10.24 ミューロン250

2025/7/10 μ-180C

アインシュタインの夜明け
2023/6/3-6/4 μ-250 + ASI462MM + IR800

00h18m

00h51m

01h15m

01h39m


2024/5/23のアインシュタイン

μ-180Cでアインシュタインの近くに黒くて細長い糸のようなものが見えました。下弦側のマリウス谷などは黒い糸のように見えるのですが、それを少し太くした感じです。画像を処理してみると、どうやらアインシュタインの奥側の周壁付近からモーズリーの手前側の周壁へとカーブしているようです。

2024/5/23 22h38m
LTVTによる同時刻のシミュレーション

少し見やすい角度からアインシュタインを見た場合のシミュレーションが下の画像です。

LTVTによる

アインシュタインの向こう側にある2つの浅いクレーター(?)の内部が影になっており、またモーズリーの手前側の周壁からも影が伸びています。これらがつながって、地上からは黒い糸のような谷に見えていたのでしょう。このようなアインシュタインを見たのは初めてだったので、大変驚きました。

LTVTによる
(C) NASA LROC Images

この日は秤動が良好(+05°43′,-04°37′)だった上に撮影したのが満月の直前(15分前)だったのも良かったようです。

また欠けぎわから僅かに離れたからなのか、あるいはほぼ満月だったためかアインシュタイン自体はあまり目立ちませんでした。

矢印の交点がアインシュタイン。 その上(南には)オリエンタレ・ベイスンも見えています。 
オリオン宇宙船 NASAのflickrより。(Image Credit: NASA, Artemis1)

(C) NASA LROC Images

Wikimedia Commons

(C) NASA LROC Images

撮影日記 アインシュタイン