月の動き
地球は1日に1回、自転しています。そのために太陽や月や星は東空から昇り、西空に沈んでいくように見えます。このような動きを日周運動と呼びます。1日(24時間)で1回転(360度)するわけですから、月や星は1時間に約15度、西に動いてゆきます。
また月は約1ヵ月かけて地球の周りを回っているので、月が西から東へゆっくりと動いていくように見えます。このため、月の出は1日に約50分(季節や場所によって変化)ほど遅くなります。
三日月の動き
(30分おき、以下同じ)
三日月は日没近くになると西の低空に見えてきます。しかし太陽の後を追うように、すぐに沈んでしまいます。
上弦の動き
上弦の月は夕方の南空に見えます。時間が経つにつれ南空から西空へと移動し、夜半ごろに沈んでゆきます
南空の上弦の動き(18時~21時)
西空の上弦の動き(23時~02時)
下弦の動き
下弦の月は夜半頃に東の空から昇り、明け方には南空に見えます。
東空の下弦の動き ( 23時~02時 )
南空の下弦の動き(03時~05時30分)
明け方の細い月の動き
明け方の細い月は日の出直前に東の空から昇ります。しかしすぐ後に太陽が昇ってくるので、月は見えなくなってしまいます。
星図は株式会社アストロアーツのステラナビゲータ(株式会社アスキー発行)を利用しました。
月の見える方角や高度、昇る時間や沈む時間等は季節や地域によって変化しますので、一例としてご覧ください。月が南中する頃は「南空に見える」としていますが、冬の満月や春の上弦など、月齢や季節によっては頭の真上近くに見える場合があります。月の傾きの変化はうまく再現できていない場合があります。
三日月は本来は月齢2の月を指すのですが、日没後すぐに沈んでしまいます。月齢2では動きが分かりにくいので、ここでは月齢3の月を三日月として選んでいます。
明け方の細い月は月齢26の日を選んでいます。
日中に見える月については「昼間の月」のページをご覧ください。